挨拶
学長の挨拶
国立大学法人岡山大学 第15代学長(第5代法人の長)
岡山大学総合技術部は、これまで各部署において個別に勤務していた技術職員を全学組織として戦略的に一元化し、さらに新しい規則や職階等を設け、2023(令和5)年度から新たに始動しました。
国立大学法人における技術職員を取り巻く環境は、昨今の大学改革の大きな波などもあり、急激に変化しています。私が学長に就任した際に掲げた「不易流行」において、刻一刻と変化していく「流行」の波がこの急激な変化とも言えます。時代の変化などを素早く感知し、将来の有りたい姿をバックキャストし、今を絶えず変化させていくことが技術職員には求められています。総合技術部の発足以来、技術職員自らが思考・行動し、さまざまな点を変化させています。私は学長として、総合技術部の変化を素早く取り上げ、流行の波に乗り遅れない、または新たな波を起こせるようにしっかりと執行部メンバーらとともにマネジメントしていく所存です。
また、これまでの変わらない「不易」においては、技術職員の専門能力の高度化やマネジメント能力の強化など、スキル形成が必要です。さらにこのスキルは従来の各部署で磨かれていた専門能力だけではなく、機器共用(コアファシリティ)やスタートアップ・ベンチャーなど技術から融合領域・他分野に能力を発揮できることが重要です。これらの点は地域中核・特色ある研究大学である岡山大学の基盤を形成するものでもあり、また社会変革を推進していくうえでも強く求められるものです。今後、しっかりと総合技術部の強化推進を進めていきます。
これからの岡山大学総合技術部の活動にご期待ください。
本部長の挨拶
国立大学法人岡山大学 総合技術部 本部長
(研究・産学共創総括担当副理事・学事担当副学長)
岡山大学総合技術部は80名を越える技術職員の組織であり、地域中核・特色ある研究大学である岡山大学を支える高い技術力を有した職員が戦略的に全学配置されています。研究者のパートナーとして技術から研究活動を支えるとともに、高い専門能力をもとに学内外の教育活動にも積極的に行っています。
大学改革が進む中で、単に岡山大学単体の改革(変化)だけではなく、社会の変革を引き起こすことが重要です。研究者らによる研究・イノベーション創出、教育者らによる人材育成、そしてこれら両方に関わる技術職員の役割は今後さらに重要度を増していきます。岡山大学総合技術部では、絶えず社会や政策動向などにアンテナを張り、先回りして行動を起こせるように組織の強化を進めていきます。
また「技術職員の新たな姿」を描き出すことがとても大切です。例えば国では博士号取得者の就職先として技術職員が挙げられたりしています。岡山大学総合技術部は、これらの動向を取り入れるだけではなく、技術PM(プロジェクトマネージャー)として研究開発を主導する人材やテクノロジー・マネジメントからテック系スタートアップ・ベンチャーの伴走ができる技術経営人材、わが国有数の強みある医療系研究開発を持つ岡山大学病院の叡智を備えた医工系技術職員など、「岡山大学ならではの技術職員の新たな姿」を描き出していく組織運営改革・人材育成などを精力的に進めていきます。
ぜひ岡山大学総合技術の取組、活動へのご支援とご協力を頂ければ幸いです。